【必読!】結婚相談所でよくあるトラブルと対策とは?

結婚相談所をトラブルなく利用するために

結婚相談所をはじめて利用する方は、トラブルなく結婚相談所を利用したいとお考えだと思います。こちらでは、結婚相談所の口コミや結婚相談所の体験談などにもとづき、トラブルの現状と、よくあるトラブルとその対策についてお伝えします。

トラブルなく、結婚相談所を利用するうえでご参考になさってください。

結婚相談所のトラブルの現状は?

結婚相談所 国民生活センター

毎日さまざまなトラブルやクレームが集まり、あらゆる商品やサービスを利用する消費者を守るためにできた、国民生活センター。実は結婚相談所に関するトラブルは少なくなく、国民生活センターには年間2,000件前後の苦情が寄せられています。

相談件数は3,000件を超えていた2010年以前より年々減少傾向にはありますが、近年の結婚相談所の苦情件数は年間1,500件前後はあるといわれています。

2012年:2,667件
2013年:2,452件
2014年:2,394件
2015年:2,157件
2016年:1,983件

このような状況を重く見た国は、結婚相談所を特定商取引法の中途解約可能な6業種に指定しました。エステやサロンや英会話などと同じように、指定業種を利用する消費者保護が図られているというわけです。

経済通産省の調査によると、結婚相談所のトラブルでもっとも多いのは「紹介相手の質」、次いで「紹介人数が少ない」「成婚料の支払い」「中途解約の返金」「事前の説明と違う」と続きます(以下参照)

なお、寄せられる苦情をもう少し整理すると大きく以下の3つのケースに分けられます。

⚫️言った・言わないの水掛け論
⚫️モンスターカスタマー
⚫️ブラック結婚相談所

水掛け論は喧嘩両成敗ともいえますが、基本的な対策としては契約に関する説明をしっかりと受け、その結婚相談所に入会時の契約書をきちんと読むことです。モンスターカスタマーやブラック結婚相談所はもはや論外なので、割愛させていただきます。

私たち消費者は、特定商取引法によって守られています。どんなサービスを提供する企業も、特定商取引法により、契約前後に契約書を渡す義務があり、企業には説明責任があります。

ただ、この契約書というものは法律の専門家を通して作成され、義務として消費者を守りながらも、企業自体を守るための内容が盛り込まれているのです。

特に、結婚相談所の料金や内訳の費用、中途解約やクーリングオフ、成婚料などは結婚相談所によって内容に違いが出てくるので、企業に都合が良いことが書かれていないか?をきちんとチェックする必要があります。

また、心構えとして少しでも疑問点があれば、その結婚相談所の担当者に電話で問い合わせるといったスタンスも大切です。コミュニケーションをロクにとらないまま、企業任せというのも大人な対応とはいえないですよね。

なお、国民生活センターからは結婚相談所を利用する方にたいして、以下のようなコメントを伝えています。

■結婚相談所着に対して過度な期待は抱かない■
結婚相談所は、結婚を約束するサービスではない。
パンフレットのイメージや勧誘の際の「希望する結婚相手は確実に見つかる」等の言葉を信用すべきではない。
相手との相性など不確実な要素が大きいサービスであることを念頭におき過度な期待は抱かない。

約4,000社ある結婚相談所ですから、優良な結婚相談所も多くありますが、なかには残念ながら悪質な結婚相談所も存在します。

結婚相談所の業界は、個人事業主と小規模業者が中心であり、約7割が個人事業主で、有限会社が約1割、上場している大手企業(IBJやツヴァイなど)はごく少数という内訳になっています。

個人でも良い結婚相談所はもちろんあるはずですが、所轄官庁の経済通産省は、「個人が副業や趣味のレベルで事業をおこなっている」と評しています。これは、結婚相談所が特別な資格がなくても独立開業できてしまうため、なかにはそういうマインドが低い不誠実な結婚相談所も出てきてしまうというわけです。

また、規模が大きい結婚相談所も100%安心とはいえません。属人的になることは否めなく、スタッフの経験や能力の差は出てきます。なので、つい大手の結婚相談所を選びがちだったり、スタッフの人数は多いほうがいいと思われがちですが、そこはまったくもって本質的ではありません。

ネームバリューやその結婚相談所の成婚率などの実績だけを見るのではなく、人と人のサービスですから、あなたを担当する結婚相談所のスタッフの方が信頼できるのか? 親身になって相談できそうか? をしっかり見極めるようにしましょう。マニュアル対応でなく、あなたと向き合っているか?は感覚的な話ですが、念頭に置いておくといいでしょう。

結婚相談所トラブル1-成婚料や解約違約金でもめる

国民生活センターに多く寄せられるのは、成婚料と中途解約に関するものといわれています。解約したいときに結婚相談所に相談したら、高額な解約違約金を請求されたり、結婚の約束もしていないのに、成婚料を請求されたりといったケースです。なかには、入会時に成婚料の半金を前納というかたちで請求され、最悪の場合は成婚せずに退会したいときにもその支払った成婚料の半金が戻らないといったこともあるとか。

【結婚相談所トラブル対策】
解約違約金については、これはもう契約書をよく読むことが大事です。しかしながら、結婚相談所は特定商取引法の中途解約可能な6業種に指定されているため、実は結婚相談所が契約書に解約できない旨の規約を業者がもうけていても、その規定は無効になります(=特商法第49条第7項)。

ただ、成婚料については結婚相談所によって成婚料の支払いが発生する条件が異なるため、注意しておく必要があります。

たとえば大手3社の相談所をみても、

結婚相談所 成婚料の支払いが発生する条件
IBJメンバーズ プロポーズの了承
パートナーエージェント 真剣交際の開始
ゼクシィ縁結びカウンター 交際3ヶ月経過

このように、バラバラです。また、婚前交渉や交際期間が3~6ヶ月経過すると自動的に成婚と見なす結婚相談所も存在します。成婚という意味の捉え方を勘違いして、会員の思い込みから確認を怠り、トラブルに発展しているケースが多いので、契約の際にしっかりと確認しておきましょう。

結婚相談所トラブル2-費用を多くとる相談所

結婚相談所は、会員から支払われる入会金と登録費、月額料金、お見合い料金と成婚料金で利益をつくり、経営しています。

そのため、会員目線がない儲けを出したい結婚相談所は、できるかぎり長く婚活してもらうために、最初の1年間くらいは真剣に婚活をサポートしないケースがあるといわれています。

【結婚相談所トラブル対策】
担当者のやる気が感じられない結婚相談所やちょっとでも対応が気になる結婚相談所は避けたほうが無難でしょう。

結婚相談所トラブル3-出会えない

なかなか条件に合う人とのマッチングが悪く、紹介された相手がズレているときに申し出ても、不誠実な対応をされたり、容姿や年齢で説教をされたりと、企業努力なく寄り添いが見られない結婚相談所もあるようです。プロであれば、どうすれば結婚に近づくか、そのために何をすべきかを会員とともに考えて親身なアドバイスをしてくれます。会員だけのせいにするような結婚相談所は避けましょう。また、毎月数人の紹介を受け、毎回会いたいと伝えているのに、1人も会うことができない結婚相談所もあるようです。また、入会前の面談でやたらと外見がよいイケメンや美女のお相手写真ばかりを紹介する場合も危険です。トラブルが多い結婚相談所は、サクラ会員を登録させていることもあるからです。

【結婚相談所トラブル対策】
最大の悩みだと思いますが、こちらはいろいろな対策があります。

1.プロフィールを見直す

出会えないときに、まずやるべきことは担当カウンセラーに相談しながらプロフィールを見直すことです。自己PR欄には、性格や趣味、結婚観についてなどを、相手が読むことを想像しながら、共感してもらえるような言葉で書くようにしましょう。趣味に関しても独りよがりのものよりも、音楽が好きでライブに一緒に行きたいとか、映画が好きで一緒に映画館に行きたいとか、お酒が好きなので一緒に飲みたいなどを書いておくと、あなたの価値観に合った人を引き寄せることができます。出会う前にお誘いができるようなものなので、この作戦を使わない手はないでしょう!

2.希望条件の幅を広げる

年齢が若い人、収入が多い人は男女問わずに人気が高く、多くの方からのお見合い申し込みが入るため、競争率が高くなります。たとえば年収600万円以上の男性を望む場合ですが、35歳までの男性で600万円以上稼いでいる割合はたったの3.5%という統計結果があります。年収は結婚後の生活レベルに直結するので重要ではありますが、共働きで●万円以上と考えたり、少し条件の幅を広げてみることでぐっと出会える確率が高まります。

3.カウンセラーに自分の希望を正確に伝える

結婚相談所の担当カウンセラーとは電話相談もできますが、マッチングに問題がある場合は面倒でも足を運んで対面でのカウンセリングを受けましょう。また、もし担当のカウンセラーが合わない・どうしても変えたい場合には、結婚相談所に担当を変えてほしい旨を伝えましょう。まじめな方は悪いなと考えてしまうかもしれませんが、それもサービスに含まれているので問題ありません。言い方は大事ですが、気兼ねなくお願いしましょう。

結婚相談所トラブル4-高いプランに移行させる

ご存じの通り、ナシ婚という言葉も生まれ、結婚する人が減少傾向にある今、結婚相談所業界は価格競争が激化しています。安いことは会員にとっては喜ばしいように思えますが、結婚相談所のなかには最初に安いプランで入会させて、その後少しずつ高いプランに移行させていくケースがあるようです。

【結婚相談所トラブル対策】
いちばん安いプランとその次に安いプランの差額が大きい結婚相談所や、プランが多いものの全体的に結婚相談所の料金相場より高い結婚相談所はリスクがあると考えたほうがいいでしょう。

結婚相談所トラブル5-会員任せで動いてくれない

多くの結婚相談所は、ネットで自由にお相手の検索や申し込みができますが、ある意味では相談所が介在しなくともきちんとフォローしなくても婚活することができます。そのため、結婚相談所に相談や質問をしないかぎり、能動的に動いてくれないケースもあるのです。

【結婚相談所トラブル対策】
入会の前には具体的にどんなサポートをどのくらいの頻度でしてくれるかなど、しっかり聞いておきましょう。

結婚相談所のトラブル6-スタッフが専任ではない

結婚相談所によって、役割が明確に区別されていて、入会までの営業スタッフ、入会後のサポートスタッフというように、対応してくれるカウンセラーがコロコロ変わるケースがあります。

【結婚相談所トラブル対策】
入会までのスタッフが最後までサポートしてくれるのか?は入会前に確認してみましょう。複数人で対応するという場合でも、たとえば二人だけであれば問題ないケースもありますし、多いほうがフォローしてもらいやすいケースもあるので、1名という人数にはこだわらず、体制について細かく聞くようにしましょう。

結婚相談所のトラブル7-お見合い相手の情報が違う

結婚相談所によっては、会員の情報が実際と異なる情報になっている場合があります。これはもはや詐欺であり、そのような結婚相談所は数少ないですが、たとえば年収1,000万円という人が実際には300万円だったり、プロフィールのお見合い写真と実際に会った人の顔があまりにも違うといったケースです。

【結婚相談所トラブル対策】
入会し、実際にお見合いをするまではわからない部分ですが、実績数や成婚率といったデータのほか、その結婚相談所の口コミをよく参考にしてください。成婚率をあげたい結婚相談所が情報を盛ってしまう悪質な結婚相談所もいるので、外見も収入も職歴もすべてがあまりにも好条件すぎる異性の場合には避けたほうが無難かもしれません。